紅の豚次郎「真砂女」の俳句旅

俳人鈴木真砂女の「銀座に生きる」をたずねて

2020-05-16から1日間の記事一覧

浮気の代償②

「夫を捨て家捨てて鯵叩きけり」 (平成7年鈴木真砂女) 豆電球が灯る薄暗がりの部屋に、膝頭をそろえ三つ指をついた母が頭を下げしばらく動かなかった。私は、ぼんやりと母の膝を見ていた。母は泣いているようだった。 何が起きているのか理解が出来なかっ…