紅の豚次郎「真砂女」の俳句旅

俳人鈴木真砂女の「銀座に生きる」をたずねて

真砂女さんの食べ物の句      (サザエの巻1)

 2017年にブログを書き始めた。

 当初は、真砂女さんの俳句を分類していきたかったのに、仕事など忙しくしているうちにだいぶ脱線してしまいました。本当は、関係ないようなところは「豚次郎の隅っこ日記」に引っ越しするべきなのでしょうが、難しそうなので、この流れでやって行くことにします。そのうち整備することもできるでしょう。

 さて、真砂女さんの俳句と言えば、食べ物にまつわる句が取っ掛かりやすいのではないでしょうか。そこで集めてみることにしました。

 まず初めに、海の食べ物に関係する句などはいかがでしょう。

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 この写真は、残念ながら(?)安房鴨川のものではありません。神奈川県の葉山を過ぎ横須賀方面に向かう途中に秋谷海岸があって、ヨットハーバーで有名な佐島があって、佐島に入らずにそのまま国道を進むと浄楽寺というお寺さんがあります。その境内に至るお寺の駐車場で開かれている朝市の写真です。

 ※ちなみに浄楽寺には、近代郵便制度を整えた前島密のお墓があります。

 美味しそうなサザエやアワビや伊勢海老や烏賊など、いろいろ並べられています。ここには写ってませんが、アジの干物は小型ながら脂も乗ってとてもおいしい。

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 サザエの句と言えば、真砂女さんの句ではありませんが石田波郷という著名な俳人の作で

 「つぼやきやいの一番の隅の客」。  

 卯波の入り口を入ってすぐ左側の隅の席が、波郷のお好みの席。

 鴨川から便利屋さんで運ばれる鮮度抜群のサザエのつぼ焼きは、酒飲みには最高の肴。

 真砂女さんの句としては、 

  「栄螺の角天地をさして夏に入る」 (昭和44年夕蛍)

 サザエを詠んだ句はたくさんあると思ったが、なかなか出て来なかった。次回までにもう少し探し出せるといいのですが。

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