紅の豚次郎「真砂女」の俳句旅

俳人鈴木真砂女の「銀座に生きる」をたずねて

2017-01-01から1年間の記事一覧

卯波 引いた道(2)

東京都中央区銀座一丁目5-14 は、かつて「卯波」の所在地であった。 この地に、昭和32年(1957)3月30日50歳の真砂女さんは小料理「卯波」を開店させた。 真砂女さんは、藍より紺が似合う。 紺の着物は真砂女さんのユニフォーム。きりっと背筋が伸びた立ち…

卯波引いた道(1)

朝の銀座4丁目バス停。 築地で買い出しを済ませた真砂女さんは、ここでバスを降り、いつものように店の方に歩いて行った。 松屋の前にさしかかる。 紙袋には烏賊が十杯。ところが水気と重さで紙が破け新鮮な烏賊が 「ゾロリ」と舗道にばら撒かれてしまった。…

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ブログの題名『「真砂女」の俳句旅』は、俳人であり、東京銀座で長く繁盛した小料理「卯波」(うなみ)の女将、鈴木真砂女さんの随筆「銀座に生きる」(角川文庫)を基にしたものです。 私が持っているのは、平成10年11月初版の文庫本。 この本は、千葉県房…