紅の豚次郎「真砂女」の俳句旅

俳人鈴木真砂女の「銀座に生きる」をたずねて

銀座の桜、銀座の柳(2)

 昼間でも暗い銀座八丁目の狭~い路地を抜けると、(今は昔です)たまに飲みに行っていたバーの入っているビルがあった。

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 バーは看板が出ているので今も何とかやっているようだが、西側と北側のビルは解体作業が進んでいる。ここも風前の何とかではないか。
 「星流れ銀座に古き金春湯」      (平成5年)真砂女 
 金春湯さんは、奮闘努力で頑張っているようである。
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 御門通りで、銀座の柳2世を見つけた。
 西条八十の碑は、銀座ナインのすぐそばにあった。
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 この碑は、昭和29年に建てられていた。
 「銀座の柳」
 1. 植えてうれしい 銀座の柳 江戸の名残のうすみどり
   吹けよ春風 紅傘日傘 今日もくるくる人通り
 2 巴里のマロニエ 銀座の柳 西と東の恋の宿
   誰を待つやら あの子の肩を 撫でてやさしい糸柳
 3. 恋はくれない 柳は緑 染める都の春模様
   銀座うれしや 柳が招く 招く昭和の人通り.
 現在この場所は、観光バスの乗降場所として賑わっている。
 「雑踏に捨てし愁いや柳散る」     (昭和29年)真砂女
 これは、別れた後の淋しさから作った句。
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 銀座の柳四世も見つけた。(御門通りにて)
 ますます賑わう銀座だが、真砂女さんの生きた昭和は遠くなりにけり。