紅の豚次郎「真砂女」の俳句旅

俳人鈴木真砂女の「銀座に生きる」をたずねて

懐かしの温泉

「遠きとほき山ほど眠る容して」 (昭和45年鈴木真砂女
 この句は、真砂女さんが愛知県犬山市で開催された春燈犬山勉強会で発表したものです。真砂女さんの詠んだ山はアルプスだったのか、どこの山か知りませんが、今年(平成30年5月)私が神奈川県の宮ケ瀬湖から大山(1252m)を望んだ風景も、この句の雰囲気を表しているようです。もっとも宮ケ瀬から大山は遠き遠きと言うほど離れていません。
 お隣さんぐらいの感じです。
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 ところで私は、平成20年8月から毎年夏休みを利用して、北九州市小倉にある妻の実家まで車で帰省しておりました。神奈川県から片道1,000㌔ちょっと、長距離ですが、なかなか楽しいものでした。
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 この写真は阿蘇の南側に位置する垂玉温泉です。平成23年からは2年連続で熊本まで足を延ばして、若い時からの思い出の温泉地である垂玉温泉山口旅館に宿泊しました。義母や妻の姉妹、私の孫まで連れて行って大いに温泉を楽しみました。
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 しかし、私の大好きな阿蘇の垂玉温泉は、この10年ぐらいの間に水害で何回か温泉を破壊されるなどかなり損害を出しました。そして2年前の集中豪雨で地獄温泉ともども壊滅的な被害にあってまだ復興途中です。 
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 かつての本館です。 
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 旅館から少し歩いたところに野天風呂がありました。ずっと浸かっていたくなるとても気持ちの良いお湯でした。
 阿蘇五岳一岳冬も眠られず」(昭和45年鈴木真砂女
 決して自然は眠っているわけではないのですね。いつまでも変わらないようでいて、世の中は目に見えないところでかすかに動いている。
 人生もそうなんでしょうね。
 この数年各地で痛ましい災害が続いております。
 被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。
 平穏な日常が早く戻ってまいりますように。